めんげんとは
進藤先生の冷えとり健康法を行い始めた人ならみんな気になるであろうめんげん(瞑眩)。溜まっている毒素が体の外に出やすい状態になってきたため、体の血液を回りだしたことによる反応だと書かれている。そして、毒素や老廃物は尿となって体の外に出るわけで、尿の色が濃くなったりする他に、今まで溜まっていた毒素が多いときはソレが一気に流れ出すため、症状がひどくなったり、湿疹・頭痛・めまいなどが起こったりするらしい。
冷えとり健康法では、すぐに現われるめんげんは比較的浅いところにある毒素で、深いところにある悪いものなどは体を温め始まってから数年後にでることもあると言われている。わたしの友人などは冷え取りを本格的に初めて3年以上は何事もなかったが、その後少しずつ湿疹が現われたらしい。
めんげん、いわゆる好転反応とも言われている。
半身浴デビュー
わたしたちが冷え取りをし始めたのは、9月半ば。その年は残暑が厳しかった年だったと思う。ひえ取りを知って、さっそく靴下の重ね履きをしようと思ったわけだが、商品を決めるのに少し時間がかかったのと発注してもすぐには届かないことからまずは半身浴からのスタートだった。
半身浴は胸から下だけ浸かればいいと思っていたが、腕も外に出していなければならないそうだ。半身浴は初めてだったので、まだ暑い日が続く9月とは言えそんな入浴法ではとても寒くて37度~38度のお湯などでは入っていることはできなかった。最初は41~42度のお湯だったと思う。時間は、最低でも20分以上と言われていたが、これがとても長く感じたし、ずっと追い炊きしっぱなしの半身浴デビューだった。
その後、40分以上入っていると38度くらいの温度でも十分汗をかく事を知るわけだが、40分以上入るためには40度以上の温度があるとその前に体の表面だけが熱くなってしまって無理だということもわかった。もちろん低い温度で長く入っているほうがずっとホカホカが続くことも。
わたしたちが経験しためんげん(瞑眩)
半身浴をはじめて数日後、靴下が届いた。初めて買ったのは「冷えとり靴下の841(ヤヨイ)」さんの初心者用と書いてあった【4枚】【冷えとり健康法】冷え取り靴下セット。これも、2枚セットと悩みに悩んで(靴下を、しかも5本指を重ねるなど初めてのことなので!)、気持ち悪ければ減らすことはできるだろうと4枚セットのほうにしたのだった。私の分、それから夫の分。わけもわからないまま夫は一緒に靴下を重ね履きさせられ、半身浴をするように命じられたのだった(笑)
このとき、841特製冷えとり健康法ハンドブックと言うものがあることを知ったので、これも一緒に注文してみた。冷えとりについてわかりやすく大まかに書かれており、めんげんというものに興味をもったのもこの冊子からだった。
最初の変化 それは腐臭
半身浴をはじめて数日後、くつしたを重ね履きするようになって(昼も夜も)2~3日後最初の変化があった。それは、匂いである。それも、腐臭!靴下を履き始めた翌日、自分の便がおそろしく臭った。「何か臭うもの食べたっけ?」と思いつつ、翌日は薄らいでいたのでさほど気にも留めなかった。でも、その日半身浴中の夫に声をかけるべくドアを開けると!「(;゚;艸;゚;)ぅ゛… 」となるほどの腐臭が!そう。わたしのうんちと同じにおい!!くさい!!
翌朝は休日だった。夫はゆっくり寝ていた。洗濯物を干すためにその寝室のドアを開くと!ウッ!また腐臭である!我が家の寝室は12畳くらいの広さがある。そして夫は基本的ににおわない男である。きれい好きだし、いわゆる加齢臭なものもない。それがこのにおい。しかも腐ったにおい。やっとこれは毒が出ているからの反応なのだと思ったのである。こんな腐ったものが体の中にくすぶっていたのか・・・と。
生理と頭痛
子供を産んでから(出産は最大の毒だしと聞いたことがある)あれほど酷かった生理痛がうそのようになくなって数年。また一カ月おきに痛み出すようになってきていた。薬を飲み始めて数ヶ月がたって始めた冷えとり活動。そのひえとり活動をはじめて最初の生理が遅れた。それもかなり。子供ができたとき以外毎回きちんと来ていた月のもの。なんだろう。と思っていたら後から生理が遅れるめんげんもあると知った。その次からは普通に戻ったけれど、 生理痛がなくてってからも消えることのなかったPMSの頭痛がなくなってました。2ヶ月に一回だけ、お腹も痛くなり量も多めだった生理が痛みもなくなりました。
全身湿疹と液だれ
めんげんでもっともポピュラーであり、また下痢の次に軽いめんげんとも言われている湿疹。これにも悩まされました。手のひらと甲。それから顔と頭以外、体中すべてにふきだしました。もともとじんましん体質の私は、20代前半仕事のストレスから毎日坑ヒスタミンを飲み痒みを抑える生活を送っていたことがありました。また、ひえとりをする前年の秋、やはり日々の疲れと睡眠不足から眠れないほどの痒みのあるじんましんが出て、そのときは数回ステロイドの塗り薬にお世話になることもありました。
ただ、今回の湿疹は今までよりも広範囲、そして液だれもひどく洋服から染み出しできてしまうほどのわりには痒みはそこまでではなかったです。というか、じんましんは掻くとますます痒みが酷くなったり広がったりするため掻いてはいけないとお医者さんに言われてきたのですが、進藤先生はどんどん掻いて毒を出しなさいという教えだったので掻きまくっていました。そして不思議なことに、今までの蕁麻疹だったらかゆさは酷くなる一方だったのに、こんかいの湿疹は掻いても痒みがひどくなることもなかったのです。逆に、擦ればこするほど治りが早かったと思います。
湿疹については別ページで詳しく経緯をメモしていきたいと思います。
浮腫(むくみ)
むくみも出ました。普段はほとんど出ないタイプの私ですが、ちょうど湿疹が出始まったころから左の足だけがひどく浮腫みました。こちら側のほうが湿疹もひどくポタポタと液だれするほどでしたが、ある日その足にできた大きな湿疹を擦りまくり液だれがすっかりおさまった日からむくみもぴたっと消えました。なんだったんだろう。
湿疹の対処法としてやったこと
体中にできた湿疹ですが、今回は薬に頼らずに受け止めてみようと思いました。そこで、普段湿疹が出たりすると、乾燥で痒みがひどくなったりするので、非ステロイドの痒み止めクリーム(ユースキンi)をつけていたりしたのもやめて、今回は絹のボディタオルで洗うこととホホバオイルやオリーブオイルなどの天然素材で保湿するだけにしてみました。
それから、アロマオイルでの半身浴もしました。ラベンダースピカ(スパイクラベンダー)が湿疹にはよいと効いたので、これを1滴程度垂らしたお湯で半身浴をしました。スパイクラベンダーは生活の木のものを利用していました。これは近くにリアル店舗があったため最初は手にとって買いたかったということと、他のあまり有名ではないショップからも購入したときに生活の木の精油のほうが効き目があったような気がしたからです。
アロマについても別のページで詳しく書いていきたいと思います。
その他について
ひえとり健康法では、冷え取りを実行してから出てきた体や心の不調はすべてめんげん(好転反応)だと言われていたりします。しかしながら、冷えとりを始めて3年以上の間には、インフルエンザ・ノロなど一般的なものから、前立腺炎・躁鬱感・むち打ちや腰痛など色々なことがありました。それらもすべてめんげんだからとゆったりとした気持ちで受け入れていればいいと言う方もいるでしょうが、私は西洋医学もお世話になりつつ、東洋医学での未病とか見えないけれど不調があるという考えも受け入れていくべきだと思っています。
なので、不安があったら調べてもらう。我慢できないようなことまで耐える必要がない。薬にお世話になることもすべてが悪いことではないと思っています。
なにもかもめんげんと片付けないで、自分の体とよく向き合って自分自身をいたわってあげることがいいのではないかなーと思っています。